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ブレーキは安全に関る重要な部品です
これらのページを参考にDIYでブレーキ関係の作業を行い、
万が一、不具合が生じても、当HPはいかなる責任も負いません。
リアブレーキローターの研磨とパッド交換
2月に満11年の車検を通しましたが、車検に先立ち、リアブレーキのローター研磨と、パッド交換を施工しました。
(作業時期:2006年2月)
(1)作業準備
■ジャッキアップする前に、ホイールナットを軽く緩めておきます。
■後輪をジャッキアップすると、サイドブレーキを引いていても役に立たないので、
必ず前輪に輪止めをかませること!
■フロアジャッキを使用する場合は、リアデフにジャッキをかけて、両輪一度に上げることが出来ます。
◎ジャッキアップしただけでは、絶対に車両の下に入らないで下さい!
必ずウマ(リジットラック)を使用して、安全を確保してから作業に入ること!
ジャッキアップ作業する前に
(クリックするとページが開きます)
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(2)キャリパーを取り外す
■タイヤを外したら、ブレーキキャリパーが見えます。キャリパーの後ろ側(下)にあるスライドピンのボルトを外します。SGの場合は、使用工具は14ミリです。
■キャリパーを上に持ち上げると、ブレーキパッドが現れます。パッドは、手でこじると外れます。
■次に、キャリパーサポートを固定している、上下2本のボルトを外します。使用工具は17ミリ
■キャリパーが外れたら、ブレーキホースを無理に引っ張らない程度に、番線で吊っておくなどします。
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■次に、キャリパーサポートを固定している、上下2本のボルトを外します。使用工具は17ミリ
■キャリパーが外れたら、ブレーキホースを無理に引っ張らない程度に、番線で吊っておくなどします。
(3)ブレーキローターを取り外す
■キャリパーが外れたら、リアローターを外します。
リアローターは、サイドブレーキ用のドラムがついた、ドラムインディスクなので、ローターを取り外す前に、サイドブレーキを解除しておきます。
(前輪に輪止めが掛けてあるのを再確認)
■M8のボルトを、サービスホールに締めこんでいくと、ローターが外れてきます。使用工具は13ミリ。
(4)ローター研磨
■ローターが外れたら、研磨に出します(外注)
ローター研磨は、近所の自動車部品商へ出しています。1枚2,500円(税別)ですから、左右2枚で、消費税を入れて、5,250円でした。
研磨に出して、1時間くらいで出来上がります。電話をくれるので、出来上がったら引き取りに行きます。
■SGのリアドラムの使用範囲は、16.4ミリまで、安全に使用することができます。
新品時18.0ミリですが、研磨後の厚みは17.4ミリありました。まだまだ使用できます。
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(5)新品パッドを準備する
■今回用意したブレーキパッドは、プロジェクトμ(ミュー)の、タイプNS。品番は、R549。使用範囲は、0〜400℃。ストリート用のパットですから、スポーツパッドと言うほどのものではありません。
ノーマルのブレーキパッドは、〜300℃までなので、ノーマルよりは、多少高温に強い仕様になっています。
■このパッドは、鳴き止め対策のため、新品時から、軽く面取りしてありましたので、そのまま使用することにします。
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■純正パッドについている、鳴き止めシムを、ブレーキグリース(金色のやつ)を薄く塗布して貼り付けます。
そして、シムやパットと、キャリパーやピストンに触れる面にだけ、必要な部分にだけ薄く塗ります。
※不要箇所に塗ると汚れの原因になります。
◎ブレーキグリースは、街の部品商で手に入ります(2000円くらい)
シムやブレーキグリースは、鳴き防止のためのグッズであり、必ずしも必要なものではありません。ブレーキの効きには関係ない部分です。
(6)ローターを取り付ける
■研磨した、ブレーキローターを取り付けます。
取り外すときには、サービスホールにボルトを締め込むため、工具を使用しましたが、装着するときは、ただはめるだけですから、工具は必要ありません。 |

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(8)ブレーキピストンを押し戻す
■ブレーキパッドが磨耗した分だけピストンが出てきているので、新品パッドを入れるためには出てきた分を押し戻してやらなければなりません。
■しかし、ただ押し戻してしまうと、ブレーキフルードがリザーブタンクから溢れてしまう恐れがあります。ボンネットを開けて、事前にスポイトなどで抜き取っておきます。
ホームセンターの灯油用品売場に100円くらいで売っているスポイトがちょうど良いです。ブレーキフルードがボディの塗装に付着すると、塗膜を侵しますので、要注意です。
■ピストンを押し戻すためには、専用のブレーキセパレーターという工具(黒い工具)があれば、簡単に戻せるので便利です。
■専用工具がない場合は、傷つかないようにウエスを被せて、ウオーターポンププライヤーなどで押し戻す方法が一般的ですが、実際にやってみるとかなり大きなプライヤーでないと挟めないです。(ディスカウントのウオーターポンププライヤーでは開口部が狭くちと厳しい)
■私の場合、古いパッド(捨ててしまう)や鉄板・木片などを2枚入れ、ハンマーの柄やめがねレンチでこじって押し戻すという方法をとります。最後まできちんと戻さないと、いざパッドを入れてみると、狭くて入らないなんてこともあるので、もう広がらないというところまできっちり戻します
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(9)キャリパーのスライドピンの手入れ
■ピストンを押し戻したら、キャリパーにパッドを組み、キャリパーを元通りに戻して終了なのですが、スライドピンを締め付ける前に、シリコングリースを塗布して、メンテしておくと、ブレーキの固着を未然に防ぐことができます。
■使用するのは、ラバーを侵さず、耐熱性に優れたシリコングリース。グリースの色は、白色をしています。
■キャリパー下のスライドピンを、14ミリの工具で締め付けて、完成です。
■あとは、タイヤを装着して、リジットラックから下ろして、ホイールナットを増し締めして終了。
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走行前に
走行前には、ブレーキペダルを踏み込んだときの感触が、しっかり固くなっていることを確認し、出来るだけ交通量のないところで、低速走行(万が一のときはサイドブレーキで止まることが出来る程度)で、安全を確かめた上で、走り出します。
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ブレーキは、重要保安部品です。作業後の点検を確実に行って下さい。 ご自身で交換された場合、点検整備の記録と保存が義務づけられています。 (整備手帳に、日付、氏名、作業内容を記載下さい。)
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