スペースギア メンテナンス&DIY<ボンネット内・その他>

 

前期型2800DT ATスロットルワイヤーの調整

 

 

 

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キックダウン・シフトアップのタイミングを微調整

 

スペースギア(SG)の前期型(平成6年〜平成9年春まで)に採用されているATミッションは、後期型(平成9年夏〜生産終了まで)に搭載されている三菱製のATとは違い、アイシン製で、電子制御式のロックアップ機構付4速ATです。

一応、ECUが組み込まれた電子制御式なのですが、開発された年代相当というのか、機械制御式ATから進化させた痕跡が、各所に伺えるATです。

言い換えると、名ばかりの電子制御式で、ベースは機械制御式というわけ。

 

というわけで、コンピュータ制御ではない、機械的な部分が残されていますので、オーナーの好みによって、若干の微調整が可能です。

 

前期型4WD車に採用されているアイシン製のATは、V4AW3という型式ですが、シフトアップ時のショックがやや大きいという傾向があるようで、私を含めて、変速ショックが気になるオーナーさんは多いみたいです。

 

そこで、燃料噴射ポンプとつながっている、ATのスロットルワイヤーを微調整してみました。非常にシビアな調整なのですが、シフトアップするポイントを若干ずらすことが可能です。

 

※但し! これをやりすぎると、キックダウンしづらくなりますので、上り坂などで、負荷が掛かったまま、シフトダウンせずに高速ギアで走り続けたりすると、最悪の場合は、AT本体を痛めてしまうこともありますので、自己責任というか、規定の範囲内での調整にとどめておきましょう。


作業手順

■インテークパイプを外す。
私の場合、社外の金属パイプを装着していますので、全部外してしまいますが、純正のゴムホースの場合は、写真に写っている2箇所のホースバンドを緩めるだけで、ホースが外れると思います。
尚、純正ゴムホースについているホースバンドは、10ミリだったと記憶しています。

■インタークーラーカバーを外します。運転席側は、側面にボルトが2本、助手席側には、上面にボルトが2本あります。 

工具は10ミリです。

 

■次に、インタークーラー本体を外します。ステーに固定されたボルト4本。 工具は10ミリです。 

※インタークーラーのステーは、そのままでもOKです。

■インタークーラー本体を移動する
インタークーラーにつながっている配線を外さなくても、左下の写真のように、すぐ横に移動することができます。
作業できるスペースを確保できればよいので、完全に外さなくてもOKです。

■ワイヤーの微調整
インタークーラーを外して、中をのぞくと、エンジン左側(助手席側)に、燃料噴射ポンプがあるのですが(わかりづらいと思います)、幾つも配線や配管が通っている中に、1本だけ、赤いブーツ(蛇腹)がついたワイヤーが見えると思います。
■12ミリの工具で、2箇所のナットを緩めた後、調整したいほうに締め込んでいきます。

張りすぎの場合、すぐにキックダウンしてしまうので、少し緩めます。
     →手前のナットを締めこむ

張りが緩い場合、アクセルを踏み込んでもキックダウンのタイミングが遅い(応答が悪い)
     →奥のナットを締めこみます

おおよそ、ねじ山1山分か、1ミリ程度、緩めたり、張ったりして、様子を診てみましょう。

微調整後は、必ず、ナットはきちんと締めておきます。これが緩んだままだと、トラブルの元になります。

●整備書の図解と説明部分です。

(画像をクリックすると大きく表示されます)

 

■あとは、インタークーラーを元通り復元するだけです。

わずか1ミリの調整だけでも、シフトフィーリングは変化します。
※あまり一度に大きく変化させないように!
DIYで作業される場合、くれぐれも、自己責任でお願いします。

 

<調整範囲の計測>

※これらの画像は、説明のため、バッテリーを取り外した状態で、横方向から撮影しています。

■ATスロットルケーブルの、赤いブーツ(蛇腹)をめくると、突起状のケーブルストッパーが見えます。

■スロットルレバーを、車両前方へ一杯に引き、スロットル全開の状態にします。

■ケーブルストッパーの突起から、ケーブル固定端までの寸法を実測します。

メーカー基準値は、34〜35mmです。

 

※この車両は、実測36.6mmでしたので、やや緩い状態です。

☆拡大図

 

 

インタークーラーの脱着

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/ MORIMORI

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