スペースギア メンテナンス&DIY<吸気系>

 

ブーストメーターの取付(機械式) 引き込み編

 

 

 

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ターボ車のエンジンコンディションを知るには必需品

平成7年式の2800DTのSGに乗っていましたが、水没事故による乗換えのため、新たに購入したのは、同年式のSG(2800DT)。

1号車から取り外したパーツを、2号車へ移植して行く工程の中で、比較的はじめに手をつけたのが、ブーストメーターの移植です。

 

 

デリカ スペースギア(SG)の2800DT(前期型)に搭載されている4M40というエンジンは、インタークーラーターボ仕様で、最大加給圧が、0.85kg/cm2まで上がる設計になっていますが、車両の老朽化とともに、タービンのウエストゲートアクチュエーターの張力が弱ってくると、最大加給圧に達する前に、圧力を開放してしまうために、正規のブースト圧が得られなくなってしまいます。ズルズルと圧力を損失してしまい、パワーが得られないという現象に陥るのですが、現状をきちんと把握しないことには、次のステップへ進むことができず。

 

というわけで、何を施工するにも、まずは健康状態のチェックから。

 

1号車から剥ぎ取り、2号車へ移植するのは、M’sの機械式ブーストメーターで、メーターのサイズは60パイ。

負圧の表示がない、正圧のみのタイプですから、負圧が発生しないディーゼル車にはもってこいの仕様です。

 

機械式のブーストメーターの場合、エンジン廻りから、運転席廻りへ、車内に配管チューブを引き込む作業を伴います。これがクリアできれば、あとは難しいことはありません。

 

 <作業手順> 配管チューブ引き込み作業編

■機械式ブーストメーターの場合、エンジン廻りから、運転席廻りへ配管を直接引き込まなくてはなりませんが、圧力損失を考えると、できるだけ最短距離でメーターへ引き込むのがベストです。

■今回、配管チューブを通すのは、1号車と同様に、運転席のアクセルペダルの上に位置する部分に、車体へ穴をあけ、そこから引き込みます。

■位置が決まったら、ドリルで穴をあけていきます。

■最初は細いキリで小さな穴をあけ、少しずつ大きくしていきます。

内径4ミリのホースですが、外形は8ミリ程度ありますから、最低でも10ミリの穴が必要。

■配管チューブの保護を考えると、ギリギリではホースが傷ついてしまうので、ドリル用の丸棒ヤスリを上手に使い、バリ取りをしながら、大きめに穴あけします。(14ミリ程度)

 

■今後、電気配線などを車内に引き込む都合を考慮して、ブーストメーター用の穴は、やや運転席側へ寄せました。 

■穴あけした位置を、車内から見ると、運転席の足元、アクセルペダルとブレーキペダルのある、やや上の辺りです。

 

■この場所なら、アクセルやブレーキ操作の支障にもなりません。

■配管チューブ保護のため、真ん中に穴をあけたゴム栓を使い、ホースと、車体の鋼板の間に、ゴム栓がくるように細工します。

 

■車両の振動によるホースの傷つき防止と、エンジンルームから車内へ汚れた空気や熱気が伝わらないように遮断します。

■ブーストメーターへの圧力を取り出す箇所ですが、タービンから、燃料噴射ポンプのダイヤフラムバルブにつながっている配管から分岐します。

 

■エンジン付近では、金属の配管を使っていますので、タービンから伸びているホースと、金属パイプの継目を外して、3WAYホースジョイント(三又)を入れて分岐します。

■3WAYホースジョイント(三又)は、空気の流れを緩やかに整流する、オリフィスが内蔵されたものの方が、メーターの針が安定して読みやすいです。

 

■三又で分岐するため、片側には、10cm程度のホースを取り付けます。

■オリフィスのついている側が、ブーストメーター側(車内)に向くように取り付けます。

■配管チューブを取り付けたら、車内の引き込みます。

■車内にホースが引き込まれたら、試しにブーストメーターをつないで、エンジンを掛けて、動作確認をします。

 

■ディーゼル車では、負圧が発生しないので、アイドリング中は、針の位置はゼロ。アクセルを開けていくと、針がプラス方向に振れます。

 

 

 メーター廻りへの設置編へつづく

ブーストメーターの取付(設置編)

 

 

 

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