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アッパータンクからの漏れでASSY交換

今回は、お友達のYUJI@静岡さんと、プチ整備オフ。
お題は、YUJIさんのパンクしたラジエターを、水没号のラジエターに換装してしてしまおうというもの。

 

故障の状況(YUJIさんの日記から引用)

突然ですが、ラジエターが壊れました。帰宅後、なんかクーラント臭かったので見てみると、私の車からダダ漏れでした

垂れを追って歩いて行くと、駐車場から数百メートルの所からポタポタ垂れた跡がありました。
確かに、メーターの水温計の針は、いつもと同じ所を指してましたので、それでも安全圏のうちに駐車場に戻って来れたようです。
(それまで気が付かなかった位ですから)

アッパーの太いホース付近から「シュー」っと圧が漏れる音がしてました。漏れ始めたのが、路地に入ってからだったのが不幸中の幸いでした。
回転を上げず、ソロソロ走ってましたので。
これがもし、高速走行中に漏れ始めたと思うとゾッとします。

 

(実施時期:2009年10月)

 

 <用意したもの>

・ラジエターASSY … 水没号からの剥ぎ取り品。

・LLC(2本) … 希釈済(50%)が1本と、95%のLLC原液が1本

※緊急時につき、異なる銘柄・濃度のもので代用しています。

・純水 … 工業的に作られた不純物を含まない水 2リットル

<準備>

(1)2800DT車の場合、何か作業をする場合、必ずと言っていいほど必要な準備作業です。
・インタークーラーを撤去。
・アンダーガードを撤去。
※詳細画像は割愛させていただきます。


◆走行直後は高温で危険なので、しばらく冷ましてから、作業開始します。

 <冷却水の抜き取り> 

◎冷却水の温度がある程度冷めている状態で、作業開始。

このとき、火傷防止のために、ウエスなどで手を保護してください。 

(2)クーラントの排出
ラジエター内及び、周辺の配管内に残っているクーラントを排出します。ドレンプラグは、ロアホースの横付近にあり、樹脂製の蝶ネジですから見ればわかると思います。
・ドレンプラグから排出される量は、僅か数リットル。
・10リットル程度のバケツで受けます。
・コンデンスタンクにある、ラジエターキャップを外して、排出を促します。

(3)アッパーホース廻りの切り離し
・コンデンスタンクからのリターンホースを外します。(細いホース)
・アッパーホースを切り離します(太いホース)
必要な工具としては、プライヤー類が必要です。ネジ止め箇所はありません。

(4)ラジエターシュラウドの取り外し
・ラジエター上部に固定されている、M6のビスを外します。10ミリの工具使用。
・ラジエター下部にもぐり、シュラウドのアンダーカバーを外します。
ビス止め箇所はありませんので、はめ込んであるだけです。(画像なし)
・ラジエター上部方向へ引き抜くことができます。

(5)ATクーラー切り離し
・ラジエター下部に通っているATFの水冷クーラーがありますが、ラインを切り離します。INーOUTと2本のホースが入っていますが、両方とも切り離します。
・10ミリの工具と、ホースを抜くためのリムーバー等。少量のATFが排出されますので、受け容器と、ウエス等が必要です。

 (6)ロアホースの切り離し
・ホースバンドをプライヤーで挟んで、ホースを引き抜くだけの作業ですが、ホース内に残ったクーラントが出てきますから、顔に廃液をかぶらないよう注意。

画像はありません

(7)ラジエターASSYの撤去
・ラジエター上部の左右2箇所を固定している、サポート金具を取り外します。
・12ミリの工具で、各ボルト2本。(計4本)
・その後は、上から引く抜くだけで、ラジエター本体を取り出すことができます。

 (8)組立て

分解した逆の手順で組み立てていきます。

(9)クーラントの補充

ラジエターを復元ししたら、ドレンプラグ等が締まっていることを確認のち、クーラントを補充します。
今回入れたのは、下記の通り
※排出し切れなかったLLC およそ6リットル残
●濃度50%の、希釈済みLLCが2リットル
●濃度95%のLLC原液が1.5リットル
●純水を2リットル

 ここに書いてある「純水」ですが、一言で言うなら、「電気を通さない水」
イオン交換膜等で、水の中に含まれている不純物(電解質を含む)を除去した、不純物を一切含まない「純水」を 用意したというわけです。 精製水とも言います。

ラジエターのクーラントを希釈する水は、一般的な水道水(軟水)で特に支障はないのですが、井戸水(地下水)は避けたほうが良さそうです。
水の中に含まれるミネラル分が、結晶となってラジエターコアに付着すると、熱交換率の低下や、流路の閉塞を引き起こす可能性があるためです。

(10)冷却水のエアー抜き

LLCを補充したら、ラジエターキャップをあけたまま、エンジンを始動して、冷却系のエアー抜きを行います。詳しくは、下記リンク先を参照。

 冷却水のエアー抜き

 

※LLC(ロングライフクーラント)の主成分である、エチレングリコールは、特定化学物質に指定されているので、廃棄には注意が必要です。ラジエターから抜いた廃液は、自動車整備工場などに相談して、引き取ってもらうようにしましょう。

 

※DIYで作業を行う場合は、自己責任でお願いします。

 

 

 

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ご自身で判断のもと、自己責任で作業をお願いします。
/ MORIMORI

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