スペースギア4M40エンジンのグロー電圧測定 その他情報

最終更新 2021/10

グロープラグ (始動補助装置)

グロープラグディーゼルエンジンには、点火プラグは無い、吸入された空気の圧縮により温度上昇、軽油の着火温度以上になった際に着火します。気温の高い時期、エンジンが温まった際には良いのですが、寒冷時の始動時には吸気温度が低くうまく発着してくれなくなります。この為、寒冷時には燃焼室内の空気を直接加熱し手助けをする必要あります。
その役目をするのがグロープラグでです。保護金属管内部のヒートコイルに電流を流すことにより加熱します。
 → Youtube動画 パジェロのグロープラグのようですが同様かと。  

エンジン始動時のグロー動作

 スペースギアの場合、各シリンダー毎にある4本のグロープラグはコネクションプレートによりパラ(並列)に接続されており、グローリレーを介して電源(+12V)が供給されております。(このグローリレーの制御は助手席左側内張り内にある、グロー制御用のコントローラーが行っています。)

エンジンが冷えた際の始動時には、キーオンでこのグロー回路は通電を始め、そのままエンジンをかけない場合、約3〜5秒後(温度でこの時間は若干変化する?)に回路は切断されます。 
この状態は※結構大きなリレーの動作音がするので、リレーの動作そのものは(回路が正常かは別問題)耳でも容易に確認出来ると思います。
※H8年のMCでグローリレーが変わったようで、作動音は聞き取れない位にかなり小さくなっております。
※インパネ内にあるグロー始動インジケーターは、プリグロー期間中点灯しているわけではありません。




アフターグロー動作

エンジン始動後、燃料が安定して爆発を続けてくれると予想される時間まで、グローをオンにする(余熱をしている)状態をアフターグローと呼んでいる。
このアフターグローの時間については、エンジン温度(水温60℃)の検出と、時間の監理をしているコンピューターによって判断、制御を行っている様です。
経験上、冬場は 殆どエンジン温度に左右される事は無く(ちょっの時間ではこのエンジンは暖まらない)、現実的には単に時間制御のみの様です。
この アフターグロー制御時間は、実測結果3分。
(その後、入手した整備書で確認した結果、仕様上も3分のようです。)

エンジンをかけて約3分後に、(カコ!)という風なリレー音がボンネット助手席辺りからするのを聞いた事がある方も多いと思います、それがグローリレーが開放、アフターグロー動作を終了した音です。

エンジンが暖まっている状態からのエンジン始動では、アフターグローは行わないか、もしくは短時間となります(水温の検出による制御)

グロープラグ自体は、簡単に言うと電熱線ヒーターであり、かなりの電力を消費している様です。
参考迄、初期型のH8年のイヤーモデルチェンジまで使われたグローは「セラミックグロー」で先端はセラミック構造なので結構物理的ショックに弱いらしく、落下さえたものは使わないよう、整備書にも注意書きがありました。

ボンネットを開けてグロー回路を見ると、80Aのヒュージブルリンク(電線状のヒューズ)が装着されておりますので、オルタネータ(発電機)の発電容量から推測すると、プリグロー時には、おそらく最大60アンペア(これは自信ない推測値)近い電流が流れているものと推測されます。

【実験】
どのようにグローの制御が行われているか、電圧(コネクションプレート=グロープラグに印加される電圧と、バッテリーの電圧)の変化をチェックしてみました。

[測定車両DATA]
走行距離 約12万キロ、H7年3月登録PD8W オルタネータ(発電機)交換履歴なし(但しその後壊れたのでリピルトへ交換した)、バッテリー二ヶ月前に交換。
グロー5万キロ少し越えた段階で1or2本不良となり 対策プレート(鉄にユニクロメッキ)と共に交換済み。その後交換なし。
グロープレートへ繋がるケーブルは最新のものかは不明。プレート部分にオレンジ色の防水キャップの付いたコード





     グローオンによる電圧の変化表
    注記 最初のグロー時間は気温で変化すると思いますが、5-6秒程度の様です。

【グラフの説明】

時間軸 エンジン始動前の電圧、この時はまだグロープラグに電圧は印加されていない状態。
キーON グロー回路へ電源が供給される、グロー回路の莫大な消費電力でバッテリー電圧も一時的に下降。
エンジンON エンジンの起動と共に、オルタネーター(発電機)が電力を供給を始め、一時的にグローオンで低下していたバッテリーからの供給電圧は回復。
3分(内部タイマー)後にアフターグローを終えるリレーの「カッコン♪」という開放音と共に電力負荷が無くなり電圧は14V以上へと上昇。

アフターグローに関して印加電圧の制御、PWM制御(短時間でオンオフを繰り返す制御)等は行われていない。 
前期型(H7 3月登録)スペースギア4M40のアフターグロー制御は 規定時間が来るまで or エンジン温度が規定温度になるまでオンにする単純な制御の様です。


【測定を終え、素人なりにいろいろ気になる事】

プリグローの時間と、メーターパネル内ののグローインジケーター点灯時間は同じでは無い。
メーターパネル内のグローインジケーターはキーオン時点灯、消えても実はプリグローは数秒間行われています。
インジケーターの点灯=プリグロー&アフターグロー間 が良さそうなのですが、何故このような仕様になっているかは?グロー動作中は点灯して欲しかったです。

グロー自体の性能であるが、単なる発熱体につき、電圧に比例して熱量は変わると思います、11.1Vしかかかっていないのが少し気になっておりましたが、グロープラグに11Vと刻印されているものがあるようで、電圧降下を見越した仕様で作られているようです。

アフターグローにおいて 時間の推移と共に電圧が下がっていのは、バッテリーの劣化によ能力不足、測定車両は12万キロ走行車両に付きオルタネータ(発電機)劣化による発電量不足だろうと思います。
試しにアクセルを踏み回転を少し上げてやると 0.6V程度は上昇します。   

コールドスタートと言うか、最初のグロー動作では、バッテリーとグロープラグ、それらの間にある電線、リレー、ヒュージブルリンクだけなので、バッテリーの状態を良く保っておく事が一番 って事でしょうか。



SpaceGear DIY

スペースギア グロー不良?と思ったら の 簡易点検方法


 必要計測器 テスター (電圧/抵抗測定)

グロー回路の点検

インタークーラー下を覗き込むと(明るいところもしくは懐中電灯で確認の事)エンジンヘッドの右側に4箇所のプラグらしきものとジャンパーする幅10mm厚さ1mm程度のS字型にうねったプレートがあると思います。
これらが、グロープラグと、コネクションプレートです。
この プレートと エンジンブロック間にテスター(電圧測定12V)を接続します。
コネクションプレートへのテスターの電極接続は、ワニグチクリップを両方に付けた電線を使うと良いです。
接続個所は、電気的に確実に接触しそうな所を選んでください。
くれぐれもボディーとショート等しない様、テスターリード線等が回転部分に触れない様、エンジンの熱、回転等注意をはらって下さい。
寒冷地仕様(バッテリー2ケ)等だと作業性がかなり悪いかも知れません、種々のチェック、作業を行う上では、先にインタークーラーを一時外す方がが早道かも知れません。

        4M40 スペースギア グロープラグ周辺説明

エンジンが温まっていない状態で、キーを挿しOFF〜ACC〜エンジンはかけない直前の位置にします。
キーオン後 リレーの音と共に3秒〜程度(エンジンのが冷えている状態)テスターが12V付近をさす事を確認します。
切れる時もリレー音(カコ♪)(もしくは鈍い音)がします。
(テスターリードを延長して運転席付近迄持ってくるか、フロントガラスにテスターを置き窓越しに確認)
11V〜の電圧を示せばグロープラグへの制御系(グローコンピュ−ター/グローリレー)はほぼOKと思われます。

リレーの音がするのに電圧が出ないのであれば プレートと電線の接触不良の可能性が大きい。
グローリレーからのリード線のプレート接続部を確認しましょう。電線が腐食しボロボロになったりして劣化してませんか?
初期型に多発した傾向的この不良、鉄製のコネクションプレート(400円程度)と新しい電線への交換(2K円程度)で改良された車も多いとは思いますが、まだまだ未対応のものが存在している様です。

グロープレート ME202443  520円
グローハーネスP MR343483  2600円


この傾向的な初期不良を改良されたものは下図中の太い線が新規に別ラインで引かれていると思います。
コネクションプレートを外して磨いたら治ったと言う お話も聞きます。
電線、グロー含め 接触がよくなり改善したと言う事でしょうね。

グローリレー周辺回路図
左図は説明の為の簡易図です。
端子位置等は、現車の接続先を目視チェックしてください。

グローリレー部で電圧測定をしてみましょう。

3つある端子のうち 真中のタブ状凸の端子がグローリレーの制御部(コイル)の+側です。グローコントローラー(コンピューター)からの制御線に接続されており アクティブHI (リレーON時つまりグローON時にこの端子に12Vが印加されます。通常は開放0Vです)。 カコン♪と言うリレー音が助手席前側辺りより聞き取れれば、この端子に12V印加されていると判断して良いと思います。

グローリレーの出力部で電圧測定してみましょう。
グローリレー上下2つのネジ止めの端子、一つはヒュージブルリンクを経由後、バッテリー(+)端子へ接続されております。もう一方がグロープレートへ接続されておりますので、この端子部を測定します。音がすれどこの端子に電圧がかかならい様であれば グローリレーの不良でしょう。 

  参考ページリンク→グローリレーの不良判定方法を記したページ

このリレーは制御信号ラインですら4A程流れている巨大な電力を扱う特殊なリレーですので、必ず純正品を使って下さい。
大電力を扱うリレーに付き、端子の締め付け等は十分に行ってください。

気になるグローリレーのお値段 → 
グローリレー MD337888 ¥5,900 (税別)
の様です。
※平成8年のMC以降で共通(前期最終型から、後期型も共通)平成8年MC以前の車両にも、代替部品として適合。

        4M40スペースギアグローリレー周辺画像

聞いたことはありませんが・・ ヒュージブルリンクの可能性もゼロとは言えません。
リレー自体の音がしないのであれば、リレー、水温センサー、グローコントローラー等の不良が考えられます。
水温センサーはサーミスタという温度で抵抗値が変わる素子で出来ております。
テスターで抵抗値を測定すれば ほぼ良否は判定出来るでしょう。それぞれの端子とエンジン金属部間に抵抗があると思います。
(エンジンの温度が高い場合にはグロー回路は働きません、留意の事)

       水温 温度センサー抵抗値 例

水温センサーは 一番前側の燃料噴射ノズルの手前側についてます。上記例より多少抵抗値は低そうです。
整備書によると、−20℃ 24.8KΩ / 0℃ 8.6KΩ / 20℃ 3.25KΩ / 40℃1.5KΩ / 80℃ 0.3KΩ

 気になるお値段の方は 2K円弱の様です。

水温センサーには2つのセンサーがパッケージされている。

 当方サイトも相互リンク頂いておりますスターワゴンにお乗りの電装にお詳しい4ALさんより情報を頂きました。
glow_temp_sensor
・ディーゼルエンジン制御用の水温センサーは、二つの端子がセンサー1,2で、コモンは車体アースとなっております。ちなみに4M40の場合、1ピンがメーター、2ピンがグロー回路用です。
使い道ですが、1つは水温計、もう一つがエンジン制御用としてグローECUまたはコントロール回路で使用します。
・ガソリンの場合は、メーター用とコントロール用で別々にセンサーがついています。(MPIまたはエンジンコントロールECUの回路を点火系のある12V系と分離するため)
・エアコン用の水温センサー(スイッチ)はまた別のものがついています。
 

グロープラグ自体の点検

まずは インタークーラーを外す必要があります。以下の(1)(2)二種類の方法があります。

[方法その1]
インタークーラーを保護している樹脂のカバーを外す。
インタークーラー左に接続されている直径6cm程のゴムパイプ(インテークパイプ)をバンドのビスを緩め外します。
4箇所だったと思います、の インタークーラー自体の固定ビス(図中緑色)を外します。

[方法その2]
インタークーラー左に接続されている直径6cm程のゴムパイプ(インテークパイプ)をバンドのビスを緩め外します。
4箇所(図中青色)、の インタークーラーの固定ステーのビスを外します。

          4M40 スペースギア インタークーラーの取り外し

作業しやすいよう脇へインタークーラーをずらします。(放熱フィンをつぶさない様に注意して下さい)

エンジンヘッドの右側に4箇所のプラグらしきものをジャンパーする幅1cm厚さ1mm程度のS字型にうねったプレートがあると思います。これらが、グロープラグと、コネクションプレートです。

このプレートが アルミでしたら 腐食対策前の旧プレートです。錆び対策品は、鉄製で、クロメートメッキ(少し金色っぽい色)をしてます。 部品番号 ME202443 

とりあえず、エンジンとプート間の抵抗を測定します。
整備書よると、プレート間の抵抗値(4本並列)は 標準値0.1〜0.15Ω(20℃のとき)のようです。
ただ、1本が不良とかの場合 判断付かないので各々測定したほうが良いかと思います。

プラグ各々の抵抗測定の為に、このコネクションプレートを一旦取り外します。
プレートは4ヶ所のグロープラグ先端の4mmネジのナットを緩めてスライドすれば外れます。
ナットは装着されているグロープラグにより二種類あり、黄色のマーキングのセラミックグロー、初期の黒色ガイシのメタルグローはナット7mm+スプリングワッシャ+平ワッシャー 現行型の赤色ガイシのメタルグローは、8mmフランジナットです。
工具は短めのラチェットレンチ等。作業空間がが狭いので、使う工具がキモです。
無理をすると電極部が折れたりしますので十分ご注意ください。
また、ナットなど部品、工具等の脱落に十分注意して下さい。


プレートが外れたら テスターで近傍のエンジンブロックとグローそれぞれの電極間の抵抗を測定します。 
グロー不良は通常は切れ つまり開放∞Ωが主の様です、 市販の一般的なテスターの場合、低抵抗は精度が良くなく、正確な低抵抗は測定出来ないのですが、0〜2Ω付近であれば、まあ正常っぽいという判断が下せます。
整備書によると、標準値は 0.4Ω〜0.6Ω (20℃のとき)のようです。

グロープラグ電極、コネクションプレートに錆び等があれば取り除き綺麗にします。
コネクションプレートはサンドペーパー等をかけるとメッキが剥がれ錆びやすくなりますので出来る限り使わない方が良いと思います。
プレート自体は鉄板ですし、電線みたいな酸化による通電不良等の劣化は無いと思いますので交換の必要はありません。
プレート取り付けの際には「U」の字の刻印を上面にします。

開放等の不良プラグがあれば、交換します、消耗品でもあるプラグ、5万K以上(これは私の判断値)走ったものであれば老朽化しているでしょうしセットでの交換をお奨めします。
(ただメタルグローも倍近くに値上がりし、高価なもとなってしまっただけに・・ お財布と相談の上で・・少なくとも正常っぽいものは、廃棄せず、次回メンテ用として保存しておいた方が良いです。)

エンジンからグローを外すのは12mmのディープタイプのソケット&フレキか丁度いい長さのエクステンションバーが必要。錆びつきが酷く、無理をしてグローを折ってしまった方もいらっしゃいました。作業は最適な工具を使い適正なトルクで、細心の注意をはらって行って下さい! 自信が無ければ 専門業者に任せた方が良いでしょう。

BBS関連スレッドページ グローリレーは交換簡単?



[情報]4M4O スペースギア のグロープラグは大きく別けてセラミックグロー/メタルグロー 二種類ある。

'94年8月〜'96年5月生産された2800CCディーゼルエンジン(4M40)スペースギアはセラミックグロー仕様、それ以降はメタルグロー仕様で、グローの互換は無いとされています。

4M40エンジンスペースギアのグロープラグは製造途中で変更になっており、当初二種類あり価格も極端に違いました。
スペースギア - セラミックグローとメタルグロー
■'97式までの初期型スペースギア(4M40)’94.5~’96.4のグロープラグ は セラミックグロー(ME200970)  @\5,900 (写真左)
* '94年8月〜'96年5月生産はME201638(@\5,350)という型番の様です。

■'97式以降 (車台番号が 02******〜09******)のグロープラグ は メタルグロー(ME201632 or ME203754)を使用  @\2,400(写真右)
メタルグロープラグは当初、ガイシの部分が黒色のものでしたが、製造途中で赤色(ボッシュ製?)ものへと変更になっており、2014年現在流通しているものはガイシが赤色のものです。
BBSには、ガイシの色が黒色のものは対策前で、赤色のものが対策品との書き込みもありましたが、どのような不具合で、どのような対策がされたのかは、不明です。

※上記価格は 当初記事記載当時のものでその後、大幅値上げ(2014年現在、メタルグローで、消費税込6,000円弱)されております。 

NGKのサイトで調べると セラミックグロー・メタルグローにはそれぞれ以下の特徴があるようです。

セラミックグロー
ヒーターエレメントをニューセラミックス(窒化ケイ素)の中に埋設した構造になっており、耐熱性、耐久性に優れている。
すばやく昇温するので予熱時間を短くします。
〔追記〕 関連参考ページリンク → セラミックグローの解説

メタルグロー
発熱コイルが耐熱合金製チューブの中に納められ、信頼性の高い構造。

“kazuhikoさん”にパーツ検索CDでPD8Wで検索していただいたところ下記の様になっているようです。
 94年3月から7月まで セラミックグロー ME200970 6500円
 94年8月から96年5月まで セラミックグロー ME201638 5350円
 96年6月以降04年8月のディーゼル生産終了まで メタルグロー ME201632 or ME203754 2400円
 前期型でも途中よりメタルグローを使用しているようです。

 4本交換を部品代で考えると 23,600円 → 9,600円  実に14,000円も安くなります。(工賃消費税含まず)

2005年1月、BBSでの「kazuhikoさん」の情報によると、静岡県富士市内にある東海三菱のディーラー(富士中央店)では、セラミックグローの販売を中止しているそうです。
新車時に採用されていたグローが、セラミック・メタルに限らず、すべてメタルで対応しているとのことです。
尚、仮に、セラミックグローで、4本のうち、1本か2本の不具合があった場合には、4本ともメタルに交換しているそうです。

製造途中(イヤーモデルチェンジ時)セラミックグローをメタルグローに代えたのは何故でしょうね。
想像するに、メタルグローへの変更の主たる目的は、コストダウンではないでしょうか?

セラミックグロー仕様の車に、メタルグローへの代替は不明。

メタルグローに対応したものは、エンジン始動時の、グロー余熱ランプ点灯時間、エンジンをかけなかった場合までのプリグロー時間がセラミックグローより長くとってあるように感じます。 
また、メタルグローに変わった97年モデルより、同時に「噴射タイミングが変更されている」点も気になります。
過給圧が変われば、グロープラグの発熱量が変わり、着火特性、寿命にも影響すると思います。
発熱量が増えれば、グロープラグの寿命が短くなることも考えられます。 



2006年9月 BBSへPちゃんより頂いた情報を一部転載

投稿日 : 2006/09/30(Sat) 14:24:25  投稿者 : Pちゃん
94年3月〜94年7月製造分の車両 ME200970 @不明
94年8月〜96年5月 ME201638 @5,550
96年6月〜04年8月(最終) ME203754 @5,100
※9月までの定価(税別)
PD8W・PE8W・PF8Wとも共通です。
これが、現在ディ-ラ-にて案内される、グロ-プラブの純正品の基本情報になります。

ME200970と201638は、NGK製で、直接NGKに聞いたところ、三菱の設定している部番は違いますが、全く同じものあるとのこと。ちなみに、NGKの部品コ-ドは、セラミックグロ-の「CY05」です。

ME203754(メタルグロ-)はゼクセル(現ボッシュ)製。セラミックグロ-の2種類は、確かに、刻印がCY05で、全く同じ物。が、部番検索用ロムでは、定価が千円以上も違う。どうしてなんでしょうかね??どうでも良かったので、どうしてかは聞きませんでした。

そして、直接入手できないか、またNGKに聞いてみたところ、一括で自工に納入しているし、市販することを想定していなく、単価を設定していないので不可能とのこと。ガソリンエンジンのプラグと違い、付いていればいいという物ではなく、サイズはもちろん、何秒間電圧(公称電圧12V)をかけ、何度になればいいのか、これはエンジンの設計によって違うので、エンジンごとにグロ-プラグを設計しているとの事。以上の理由で、グロ-プラグとは、汎用品はほとんどなく、通常は、エンジンごとの設定になるそうです。



投稿日 : 2006/10/05(Thu) 17:38:44  投稿者 : Pちゃん
ボッシュから、メタルグロ-(ME203754)について回等がきました。
さすがはボッシュ、車両(SG)もメ-カ-(三菱)も言わずに、グロ-プラグの刻印(632)を伝えただけで、4M40エンジンのパジェロ・チャレンジャ-・SG専用のメタルグロ-プラグと回答してきました。

メ-カ-ライン納入用 407804-0010
メ-カ-補給(小売)用 407804-0180

このグロ-プラグも、セラミックグロ-と同様に4M40専用設計で、三菱以外には出していないとのこと。いくら多量に頼んでも、個人には売れないそうです。

また、寿命を聞いたところ、メ-カ-や車種によってまちまちなので、ボッシュとしては答えられず、三菱に聞いて欲しいとのこと。ただし、比較的寿命が長く、頻繁に交換するものではないと。って事は、2・3年でダメになるような物ではないってことですよね。
1・2年でダメになる人もいますが、これは車の年式に関係なく、クレ-ムの対象でしょうね。

今年に入って急激な出荷価格の上昇があったのかも聞きましたが、これには回答をいただけませんでした。MOTIMOTIさんが書かれている事が、原因と考えられます。

ここまでしてもグロ-プラグを安く入手できず、意地になって、友達の勤めている部品商に聞いたら、やはり、値上げされた値段(スレの値段)を言われました。

そしてさらに、10月からは、三菱は全体的に2%程度の値上げがありました。
(車業界では、たいてい4月と10月に部品の値段の変更があります)

ME200970 @7,400
ME201638 @5,750
ME203754 @5,100
※10月〜の定価(税別)

この程度の値段の差なら、信頼性の高いセラミックグロ-(ME201638)を買ったほうが良さそうですね。それにしても、高すぎますよ!!>三菱


2014年11月 開設者(MORIMORI)追記 もろもろ

インターネット上では、交換したメタルグロー(ME203754)が2年程度で切れてしまったという記事をみかけます。
寿命は、グロー自体を使った時間、普段どのような乗り方をしているかで大きく左右されると思いますので、単純に交換してからの年月だけでは判断出来ないとは思いますが、同じ乗り方でそれまでのグローと比べると短くなっているのであれば、そうなのかも知れません。

2014年11月現在のメタルグローの価格は一本 5,508円(税込)、二年毎とか、交換できませんよね。
メタルよりセラミックが長持ちするのでは?というお話も目にします。(倫理的なデーターは全く目にしませんが・・・)

じゃあ、セラミックを・・・使おう と 考えても・・
初期型に使用している、セラミックグローはさらに高値でして、一本13,284円のようです。4本で5万円オーバー(@@)

関連BBSチェーン

当BBSでも以前、話題になりましたが、アフターグローの発熱(電流)はグロー自体で抑制(おそらく半分程度まで)しているとは言え、3分の強制タイマーによるアフターグローが寿命を短くしているのでは?と私も考えたりします。(推測ですが・・)
当BBSでも、自己責任で時間を短くする実験を行われる方がいらっしゃいます。
私もいずれ、アフターグロータイマーを短縮(切り替え出来るよう)、自己責任でグローコントローラーに回路を追加してシーズンで可変出来るように改造しようかなと思っております。

近況報告
当方の1号車?のグロー(セラミック)は、錆による腐食で交換後、平成26年に廃車にするまで12年、15万キロ近く無交換でした。
1号車はフレームの錆びによる腐食・AT変速ショック・エアコンガス漏れ、足回り劣化、もろもろ不具合で、修理を断念、2014年10月やむなく廃車にしました。
これまでBBSに良く書き込んでくださったsaygさんより 97シャモ(4M40)を譲り受けまして、現在はスペギ2号に乗っております。 → BBSチェーン

2号車は97式なので新車時よりメタルグローで、現在二本が黒ガイシ(旧タイプ?)・二本が赤ガイシ(現行タイプ?)のメタルグローでした、朝の気温が10度近くに下がると、セルを回す時間が長くなりつつありまして、始動直後マフラーからは一瞬白煙が出まして、グローが疑わしいなぁーと、抵抗値を調べたところ、手前二本(現・旧)が開放状態で不良、3本目(現)も抵抗値が若干高めのようでした。(右図)



上記は、今回、その平成8年12月登録PD8Wスペースギアより外したグロープラグ4本の4面の刻印写真です。
いずれも、刻印より、三菱パーツ番号 ME201632 メタルグローと思われます。
前オーナー(saygさん)が、不良では無いが、抵抗値の高いもの2本を、中古で入手した程度の良いグローと交換したとの事、汚れなどから判断すると、赤いガイシがその交換したメタルグローではかいかと思われます。
一番目の632はパーツ番号 ME201632 の末尾3桁。二番目はメーカー略記号(赤ガイシはゼクセルのZ)と設計電圧、他はロット番号?かと・・。

海外で流通しているセラミックグロー(ME-201638)の代替品HKT製のCP-05をヤフオクで4本購入
ME-201638の代替品HKT製のCP-05
ヤフオクで入手後、4本、上記、HKT製 CP-05 REF.ME-201638に 取り替えたのですが・・
5日程、トータル50Km程走行した頃、エンジンルームからシュ・シュ・シュという機関車のような音が回転にあわせ・・・鳴り出した。
おそらく、タイミングチェーンが伸びた音では? と焦り、翌日、三菱ディーラーへ持ち込み調べてもらうと、手前から2番目のグローにおいて、グロー内部をシリンダー内の圧縮混合気が貫通、黒いガイシ部は吹き飛び、圧縮抜けをおこしておりました。
グローは、デリケートな部分付き、取り扱い、取り付けも気を使いながら行いましたので、そのあたりのミスは無いと思います。
不具合の発生したグローは、製造不良品、もしくは、取扱中に衝撃を受け内部にクラックが入っていた等の不良品だったのだろうと思います。
発熱体部(先が)シリンダー内部中に落ちたら・・・と思うと、ゾーっとします。

圧縮抜けをおこした、ME-201638の代替品HKT製のCP-05


結局、大事をとって4本共、ディーラーで三菱純正のメタルグロー(ME203754)に再度交換。
今回、合計7本(不具合のグローは、出品者に返品)のグロープラグ購入+不具合調査含めた技術料(7500円)、高い買い物でした。


キーをひねれば キュルグゥォン!と始動一発 これまでのキュルキュルグゥォン!・・が、うそのよう、好調です。
以前始動時にボワン!と出ていた白煙も殆ど確認できません。(2014年12月記)

 この件に付いて書いた ブログ記事 → グロープラグを二度交換


【追記】2014年12月にディーラーで交換した三菱純正のメタルグロー(ME203754)グローは4年程ですべて切れました。寿命なのでしょう。
2年位しか持たないというネットの情報がありましたが、車を使う頻度にもよるでしょうし、2年もうなづけます。

グローをより長持ちさせるなら、(自己責任で)季節(気温)に応じ、アフターグロー時間をある程度制限、調整できるタイマー回路を、グローコンピューター 〜 グローリレー間に割り込ませるしかないのでしょうね。/追記おわり。


【情報】

BBS関連話題 格安互換 中国製グロープラグ FUSHI CP-05

HKTのパッケージと非常に良く似ている、キャンター・スペースギア等、互換一本1,000円以下で購入出来る、FUSHIという中国メーカーの格安グロープラグの話題。
  デリカスペースギアBBS参照。
 ※ヤフオクでも似たものを見かけましたので、確認した方が良いかも?。

EIKO(エイコー)(永興電機工業)製品

ヤフオクでは、ME201638互換品、適合三菱品番:ME201638など商品説明に記載された、永興電機工業(株)(MADE IN JAPAN)のグロープラグも見かけました。
 ヤフオク落札結果参照。
ME203754 EIKO品番は「GF-124」かも?

グロープラグ代替品検討 日本特殊陶業(NGK)「NGK Y-733J」

NGK Y-733J(4D56用)が4M40グロープラグの代替になるかどうか・・実装
BBSで「春巻@H6年式PF8Wさん」が装着報告
 NGK Y-733J
交換後、約1年使用、状態は良好のようです。
NGKは、純正プラグも作っていたおなじみのメーカーですし、以下の楽天ショップでは 通販価格も2,550円、4本交換しても1万円と少し、代替できればよいのですが、気になるのは、「耐久性」ですね。


BBSより引用
このグロープラグ(NGK Y-733J)を入れて1年ほどたちましたので、点検してみました。

抵抗値は No.1 1.1Ω
     No.2 1.1Ω
     No.3 1.0Ω
     No.4 1.1Ω

NGK Y-733J
視覚的にも問題ありませんでした。

以前使っていた。オークションで手に入れた物より丈夫だと思います。
引用終わり

参考 楽天ショップの場合 ※2,562円(送料別)
 ※価格は変動する場合があります。
  日本特殊陶業 NGK Y733J グロープラグ

Yahoo!ショッピングサイトにも同店「業販ネット」が出店しており、こちらの方が19円安いです。  日本特殊陶業 NGK Y733J グロープラグ 4M40互換 2,543円(税込) (送料別)
2021年10月、当方もNGK Y-733Jを購入、使用しております。
同時にグロープラグに過酷なアフターグロー時間を短縮する回路を追加しました。
詳細は以下に記載

 スペースギア 4M40 グロープラグにNGK Y733J使用+延命アフターグロー 時短回路追加改造

代替品のご使用等は、自己責任の下、お願いします。






   コネクションプレート等の不良、その他 スペースギアの傾向不良?等については下記ページを参照ください。  
    スペースギアの傾向性不良

 4M40エンジンのグロー電圧測定結果
グロー回路の簡易点検方法

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