デリカスペースギア電源強化策 いわゆるバッ直

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■  このページの趣旨

GPS(カーナビケーション)、モニター、カーオーディオ、etc・・を追加した際、ACC(アクセサリー電源:キーオンで電源が入る系統の電源の事)純正カーステ配線等からの分岐では、エンジン始動時等電圧が低めの際、大電力でカーコンポ等を鳴らすと液晶モニター画面にちらつきが発生したりする場合があります。
特に夏場はエアコン等をフルに使い、ブロア全開、オルタネーターの非力な?スペースギアにはとても辛い季節です。
周囲温度も上がり、電線自体にも苦しい季節です。 電圧低下に弱い機種は最悪ダウン・・って事もある様です。
スペースギアバッ直解説図その1
接続機器が増え、接続するものが多くなればなるほど、純正の配線の分岐(ヤドカリ)では電線の電圧降下ロスも無視出来なくなって来ております。 
このページは これらこの電圧ロス分を取り除き改善するのが目的です。 → 計算でシミュレーションへリンク

私自身エンジンスタート直後しばらくは、ワイパーを動かしたり、スーパーウーファーを効かせたりするるとバックアイモニターの画像が乱れるので、何とか解決したいなぁと、前々から思っていたのですが・・・けっこう ラフな性格につき・・ まあ いいかぁ・・しょうがねえかぁ・・・の世界だったのデス(~_~)

実は 先日 某デリカ関連ののBBSで電圧降下でお悩みの方がいらっしゃったので、会話する内に こりゃぁ・・いっちょ私も作ってみっかぁ~ と言うきっかけでした。その後その方も施工されたそうです。




 仕様
バックアップ端子 ACC端子 各2系統接続可能 合計180Wに対応
 
最近のカーコンポ等、コンパクトなボディーでもすさまじい出力を持っているものがあり、連続最大出力時、180Wの容量ではまかない切れないのもあるかも知れませんが、狭い車中空間、おそらくどんなに大きい、耳を劈く様な音でも実質スピーカー出力は50W程度で使用しているのではないかなと思います。
私は実用上は問題無いかな・・と・・思っております。・・今迄ACC/バックアップ電源から単に“たこ足”分岐していた位ですしね・・(~~)

 200W以上(AV2.0sqのmax容量)の電線になると、特殊になる為、一般在庫している店はそれほど多く無いと思います。
また、勘合する中継接続端子も一般的にはありません。今回は入手/加工性を重視、あえて2.0sqをパラ接続(平行接続)しております。電線の抵抗は4sq相当の抵抗値となりロスを防いでおります。

“♪ズンドコ♪”鳴らして走ってらっしゃる方はバッテリーもオプ***とか増設強化してバッ直、8.0sqとかそれ以上のスゴイものを使用している様ですけど・・。(電圧降下を考えると太いにこした事はありませんが・・) “普通の方”なら配線引き回しの作業性を考慮するとあまり無駄に太くても・・ね・・。それにあのクラスの電線は目が飛び出る程高価だし。

通常は下記回路(180W)程度で十分いけると思います、それ以上になると・・連続して使っていると オルタ/バッテリーそのものの能力を超えるのでは?・・と言う疑問がなきにしもあらずデス・・・ ←少し予想を含んだ無責任発言(~~;) 
3電源冷蔵庫等(おそらく8A位だと思います)をシガーレットプラグで使用した際等に、劣化したソケットでは接触不良で勘合部が発熱しヒュージブルリンクが切れたりする場合もある様です。 下記回路ACCの先にシガ−ソケットを新設しても良いかも知れません。

とりあえずやってみよう。   
 配線図

下記の様に専用配線を追加、バイパスする事により、純正の電線で発生していた電圧降下分の電圧が改善(上がる)出来ますので、効果は十分期待出来ます。
(バッテリー/オルタネイタ等が完全に能力を発揮せず、バッテリー上で既に12Vを下回る様でしたら、この作業を行っても完全に効果は出ないかも知れませんが、良くなる方向に向かう事は確かです。)

下記は余裕を持たせた15Aの回路です。 (変更 1Aヒューズをリレーコイル回路に追加しました。)

スペースギアバッ直解説図その2
 図 の説明 
バッテリー+側に丸端子を使用し締め付けボルトナットへ共締め接続(丸端子-電線の圧着等は十分に行う事)
ヒューズホルダは車用の平型タイプ、リード線付きの中継タイプを使用 
ヒューズホルダはできるだけバッテリーの近くに設置する事。(ショート保護の目的)
ヒューズおよび配線等は水の入らない所、出来る限り熱源から遠ざけ温度の上昇しないところをはわせる。
図のリレーは、防水型ではありません。簡易防滴型なのでエンジンルーム内でも水のかからない場所なら設置出来そうですが、今回は配線の取り回しの容易さ、夏場の熱による影響、信頼性、寿命、を考え室内設置とした。
ハンダづけの出来る方は、中継が必要無い部分(テープで巻いた連結部)等は、はんだ付けで分岐させた方が良い思います。また、全ての端子は圧着後、圧着部へはんだを流した方が(端子接合部にかからない様、十分注意する事)信頼性の面でも良いと思います。圧着はしっかり確実に行ってください。接触不良を起こすとその部分が発熱したりします。  
リレーの 青/黒の線は リレーのコイル電流のみですので太い電線は必要ない。電流は30mA程度。
紫色の端子は、ギボシのオス端子。 車体アースのクワ型端子はバッテリーに使ったものを加工してもOK。
リレーの接続部の線色(黄色と赤色)がエーモンリレーのパッケージ説明と異なります。これは最近のカー用品標準色(ACCは赤、BATは黄色)に合わせる為にあえて逆の接続とした為です。(この二つの回路の内部は図に示します通り単にスイッチ接点、極性は無いので逆に接続して何ら問題ありません)。 黒色と青色はリレーコイルの回路なので極性があります。こちらは接続色を必ずお守りください。
 
【注意】
  作業は 必ずバッテリーのマイナス端子を外して行ってください。
 
パーツの形状等詳細、下記の説明/画像等で不明な点はエーモンのHPでご確認ください。エーモンのHPは端子、工具の使い方等、詳しい説明もありますので、はじめての方は結構参考になると思います。




■ パーツリスト
  
///****** 主な使用パーツ一覧 *******///
名称 仕様 個数 (パーツ例)エーモンパーツナンバー
AV電線 AVまたはAVS等の2.00sq 6m程 E482(黄4m),Y70(赤5m)←必要に応じて
AV 0.5sq〜 1m程 黒、青
ヒューズホルダー 平型 30Aリード付き E433
ヒューズ 平型 15A 1 M296(5ケり)
ヒューズホルダー 管タイプ 1 Y74相当品
ヒューズ 管ヒューズ 1A 1 M301
リレー 30A(360W) or 20A(240W) 1 1244 or 1243
丸型圧着端子 8φ穴 3sq電線勘合品 1 M240(4ケ入り)
クワ型端子 1 E331(4ケ入り) ↑を代用でも可能
ギボシW端子セット 〜2.00sq適合品 5 M275(2セット入) E671(10セット入)
ギボシ端子セット 〜2.00sq適合品 2 Y132(5セット入) E670(30セット入)
接続端子(配線コネクタ) 使用電線サイズ 1 E489(1.25-2.00sqの場合)(4ケ入)
その他 固定クランプ、結束バンド等 適量 -
変更 1Aヒューズをリレーコイル回路に追加しました。)
スペースギアバッ直解説図その3
■ 
ヒューズ&ホルダー
■ヒューズホルダーは容量に見合ったものを、ヒューズは電線容量以下に設定して下さい。
■ヒューズはバッテリーの近くに必ず入れて下さい。 
 → ショート時等に電線等、焼損の可能性があります。
電線容量以下のものを入れて下さい。 
 → 電線等、焼損の可能性があります。 

エーモンHP カタログ→ ヒューズホルダー ヒューズ

PS:このホルダー・・何故だか解らないが・・朱書きで連続して8時間以上連続して通電しないで下さい旨書いてあります。今回は半分の容量で使ってますので全然平気でしょう。もっとも8時間以上連続して通電するシーンって思い浮かびませんけど・・。
スペースギアバッ直解説図その4
■ 
リレー
リレーは、殆どのカーショップにあるエーモン製30Aのもの(エーモン 1240 @1230円)を設定しました。
リレー自体は30A(アンペア)(360W)迄使用可能です。
その他のリレーを使用の際は上記図のリレー内部構造をあわせて参照してください。

エーモンHP カタログ → スイッチリレー
スペースギアバッ直解説図その5
 電線
 AV2.0sq (1178) 5m赤色、 AV2.0sq (E482) 4m黄色 等を使用。
 * sq は スケアと呼び 電線の導体部分(銅線の部分)撚り線の断面積のことで、その電線の太さを表します。数値が大きいほど太い電線で、より電流を流す事が出来ます。
AV2.0sqはは 合計200Wの器機に接続可能な容量です。
今回パラ接続になっておりますので電線自体は400Wの実力があります。

 端子等
スペースギアバッ直解説図その6スペースギアバッ直解説図その7スペースギアバッ直解説図その8スペースギアバッ直解説図その9
 


◆ ワンポイントアドバイス 

効果が今一出ない様であれば、全ての機器にこの回路をから接続するのではなく、影響を受けているものにだけにこの回路を接続するのも効果的な方法です。
メリット
例えば同系列の大電力系のうはうはアンプ(笑)等と分離する事によりPeak電流時の電圧変化による影響がより無くなる。
配線に電流の余裕が出来れば、それだけ電圧降下もさらに少なくなる。


  参考

電線は温度が高くなるほど許容電流が低くなります、余裕を持たせた容量にしましょう。

電線は長くなるほど電圧降下が増します。太く短く コレ基本デス 最短で通しましょう。
電線が余るからって“とぐろ”なんか巻かない事・・容赦なくぶった切ってしまいましょう(~~)

電線の中継等は ギボシ端子 オス メス を使いましょう。後からの取り外しとかが楽です。
中継の際には、電源側は必ず絶縁して露出しない方(メス)を使いましょう。
〔但し なるだけ中継の端子を入れる段数は減らした方が、接触抵抗による電圧降下が少なく有利です。
端子のかん合の確認も確実に行いましょう。しっかり差し込んだにもかかわらず、ギボシ端子がくるくる回って接触不良
という様なこともよくあります。By 4ALさんからのアドバイス〕

分岐に良く使用する、赤色とか青色の“配線コネクター”は必ず電線サイズにあったものを使用しましょう。
サイズが合わないと接触不良、接触抵抗の増大、発熱等の可能性があります。
これらはとても楽に分岐とれるので私も時々使ってますが、今回の電源回路のような大電流回路にはあまり使いたくありません、せいぜい5A程度迄とみた方が良いと思います。
大きな電流が流れると、接続点での接触抵抗も結構無視出来なくなるのではと。
今回リレー回路の部分(青い色の線)に使用しておりますがここの電流は微々たるものですので便利さを優先しました。


 電力 アンペア 換算表(12V時) (電流×12=電力)
*電流(A)* *1* *2* *3* *4* *5* *8* *10* *15* *20* *30*
*電力(W)* 12 24 36 48 60 96 120 180 240 360

少ない容量でしたら、フォグランプ等に付属で付いて来るリレーが余っていればこれを使うのもイイかも。
但し容量は10A以下が殆どかも知れません。
リレーに容量が明記されてない場合は、接続されていたランプの消費電力から想像するしかありません。
100Wクラスのランプでも・・コスト押さえた商品ではリレーは10A程度の容量ではと想像。


◆ 効果の確認 

エンジン始動直後、スーパーウーハーの音、ワイパー動作と同期した電圧降下によるバックアイモニターのチラツキ、ノイズが今まで必ずあったが、これが全く無くなった。

カーステ(80W+ウーハー50W)で大音量を出しても上まで音が歪まず綺麗に伸びているのが解る様になった。(まあこんな大音量では聴く事は無いけですけど)

効果は十分確認出来たと思う。




当 HPは エーモン(amon)エーモン工業株式会社とは一切関係ありません。
私もそうですが・・皆様がカーショップ/HSカー用品売り場等で一番調達しやすいパーツと思い選びました。

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