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スペースギア クランクシャフトプーリー交換

2012年7月作成 
初期型、PD8W 4M40エンジン スペースギアのクランクシャフトプーリーが寿命、先日交換しました。
21万キロ走りましたので、かなり長持ちした方だと思います。

皆様の何かの参考になればと、交換までの経緯、外したクランクシャフトプーリーの画像などを紹介します。 

初期型(4M40エンジン車)で未交換の方は、いずれ発生する可能性がありますので、何かの参考になれば幸いです。





経緯

思えば、数年前からでしょうか、エアコン使用時、電磁クラッチが入りエアコンコンプレッサーが作動を始めると、カタカタカタという振動と音がエンジンルームから聞こえておりました。 
老体ですし、エアコンのコンプレッサーの寿命だろうと思い、詳しく調べず、あきらめておりましたが、今、思えば、エアコンコンプレサーの負荷により、ベルトで繋がったクランクシャフトプーリーのぶれが増大、音(悲鳴?)を発生していたのかも知れません。

今年、5月頃より、信号待ちなどで、エアコンを使わずとも、信号待ち等アイドリング時にインパネの奥の方がビビるなど、エンジンの振動が大きくなって来ていることを感じておりましたが、要因をつかめないままでした。

6月のある日、エンジンをかけると、シャリシャリシャリ・・・・・という錆びた金属が摺れるような、連続音が丁度ベルト類の回転と同期するくらいの周期で聞こえましので、エンジンルームをチェックすると、クーリングファンの付いたプーリーの下にあるクランクシャフトプーリー及びそのベルトが前後1cm程ブレ、たわみながら回転しているのがわかりました。
クランクシャフトプーリー付け根付近にはオイルが滲んで付着しているようでした。

翌日、エンジンをかけると、音はしないもののエアコンが全く効かなくなっておりました。(これについては別問題かも知れない)

お世話になっている整備工場に、クランクシャフトプーリーとそのオイルシールを手配してもうよう手配。入荷後車を持ち込み、ベルト共に交換を行ってもらいました。交換後はエアコンのコンプレッサーの音も(皆無とは行きませんが)ずいぶん小さくなりました。

エアコンは自分で調査することにしました。

エアコンガスが無くなっていた。 補充後問題なし。

エアコンはガス圧をチェックすると、ほぼゼロ、エアコンガス200ml缶を5本(+モレ箇所を探す為の蛍光付オイル)を補充した結果、冷えるようになりました。
その後もエアコンガスは抜けることも無く、冷えております。

抜けた要因(素人の想像)ですが・・クランクシャフトプーリーが前後にたわみ回転することにより、ベルトで繋がるエアコンのコンプレッサーも同時に振動、振動により、劣化しかけたコンプレッサーの低/高圧配管部のOリング等パッキンなどの隙間から、ガスが抜けていったのかも知れません。
クランクシャフトプーリー交換後は、コンプレッサーもスムーズに回転、振動も殆ど無くなりモレも無くなったものと推測します。
いずれ漏れるかも? (その時はまた追記で結果報告します。)

4M40エンジン(ディーゼル2800cc)前期型の方は一度目視チェックを。

4M40エンジン(ディーゼル2800cc)前期型にお乗りの方は、クランクシャフプーリーのベルトが前後にぶれてないか、エアコンを付け、エンジンルームを開けて、一度チェックしてみた方が良いと思います。
チェックの際は、くれぐれもベルトやファンに巻き込まれないようご注意を

後期型(電子制御になった98型)は、リコールで一度クランクシャフトプーリーは交換になりましたが、全数対象だったかは不明です。 走行距離、経年から、寿命を迎えるかも知れません、一度チェックしてみた方が良いと思います。



 
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
これがクランクシャフトプーリー
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
クランクシャフトプーリーの位置

 


 
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
8mm程度ゴムがはみ出し5mm以上ずれている
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
8mm程度ゴムがはみ出し5mm以上ずれている

 


 
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
ゴムに亀裂が入っている
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
亀裂部ズーム

 


 
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
クランクシャフトプーリー
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
ゴム部拡大 ひび割れ

 


 
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
分解
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
ゴムが収縮している

 


 
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
かなり細くなっている
デリカスペースギア 4M40 クランクシャフトプーリー
冶具作成寸法の参考に

 

オイルシール

オイルシール

私の場合、オイルにじみもありましたが、これは通常クランクシャフトプーリーとセットで無条件に交換するものらしいです。 



後期型はリコールになっている。

リコール(下記リンク参照) となった(98年〜)のクランクシャフトプーリーの説明では、ゴムは接着されているという事でしたが、取り外したクランクシャフトプーリーには接着剤の痕跡は見つけられませんでした
前期型は、単に外側プーリー内周にゴムを挟み、内側プーリーを圧入した構造?

いかんせん ダンパーはのし昆布状態≠ノつき原型の想像がつなかいのでした(笑)

ダンパーのゴムは天然ゴムみたいな感じの質感、ご覧のように、見た目、4割近く細くなっている部分もありました。
目視してみただけですが、幅広部と幅狭部の肉厚も殆ど変わらず、最初の姿は ?です。


関連リンク 
リコールになったクランクシャフトプーリー(98型〜)
リコール届出番号 905

デリカのディーゼルエンジン(クランクプーリー)について
リコール届出日 平成15年1月9日
リコール開始日 平成15年1月10日
原動機において、補機ベルトを駆動するクランクシャフトプーリの防振用ゴムを固定する接着剤の耐熱性が不十分なため、高速走行等での高温時、 接着力が低下することにより、 プーリと防振用ゴムが剥離し、近接するクランク角センサーまたはセンシングブレードが損傷することによりエンジン制御が 不適切となり、最悪の場合、エンストし再始動ができなくなります。 またはエンジン回転が上昇するおそれがあります。 改善措置の内容 全車両、クランクシャフトプーリを、耐熱性向上接着剤を使用した対策品に交換します。





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